豆の産地や製造過程にこだわり、丁寧にハンドピックした自家焙煎珈琲の専門店。店舗ではドリップ珈琲や豆やお菓子の販売のほか、イベントなども不定期で開催。グリーンのピックアップトラックが目印の移動販売も。
うちは珈琲屋なので、豆を焙煎して売ることを基本にしながら、妻の作ったお菓子や、知人のお菓子を出しています。たまにウクレレや古いもののイベントをやったり。店の名前の由来も私がウクレレを弾くので、小林がウクレレでコバレレなのです。あと、月に2回くらいランチを作りに来てくれる人などもいます。
もともとは和菓子屋さんの工場だった場所を改装して使わせてもらっています。最初は1階を焙煎に使って、2階に住めたらいいかなくらいの感じでした。名古屋のお店の時も僕が好きなように改装していたのですが、このお店は、嫁の希望を聞いて、子供を育てながら、彼女の好きなように開けたいときには開けられるように作りました。
勝久) ⻑女が生まれる時、少しゆったりと育てられるように、山か海の近くで家を探していました。美浜以外の候補は行ってみたら感覚的に合わなかったりで…。美浜では、空き家バンクでこの場所を見つけて、その後すぐに大家さんと会いました。
流れで無理なくということで探していましたので、ピッタリ合ったからここに決めました。仕事柄、別に都会にこだわる感じもないので、のんびりと子どもとの時間を過ごせて、畑に行ったり、自給自足のような暮らしを少しずつしたくて。
それで、家を探すときに最初に行った山の方は、制度や空き家バンクなどもとても優遇されていました。でも行ってみて、やっぱりお金だけではなくて。この辺りは人柄なども自分に合うというか、おおらかでそこまで人のことに関心を持たない。
でも、困ったときは助けてくれたり、そういうところもピッタリきました。30年以上、名古屋の方にいましたが、もともと生まれは島根の漁師町なんです。だから、海の気質も合っているのかもしれません。
智子) 私は豊明市の出身で、田んぼや畑、森などに囲まれた、わりと田舎の方でした。父が釣り好きで、よくこちらの方には遊びに来ていて。海のある町に結構憧れがありました。暮らし始めてからは、周りの方から野菜やいろいろな物をもらったり、保育園のお母さん方もすごく親切にしてくださいますし、結構楽をさせてもらっていると思います。
昼間は珈琲豆の焙煎をしたり、移動販売や配達に行ったり。時間があれば畑に行っています。お店のことは基本的に妻がやっています。朝や夕方は、子どもの送り迎えをしています。17時に閉店して、早めに20時か21時くらいには寝るようにしています。
勝久) 子ども中心に過ごしています。一緒にイベントに出かけることもあったり、畑に行ってみたり…。
智子) このあたりは静かなので、家にいてのんびりくつろげます。畑もあるし、家が保育所からも近いので、歩きながら星を見たり、野良猫を見たり。
智子) みんなで子どもを見て海や山に遊びに行ったり、ここにはキッチンもあるので、みんなで作って食べたりなど、みんなで子育てができる場ができたらいいな、そんな使い方をしたいなと思っています。
勝久) 1人でお母さんが悩んで苦しんでしまうよりも、悩みを共有した方が楽なのではないかと。
僕としては、少し外にもスペースがあるので、そこを何か改装しようと考えています。あとは、畑をもう少ししっかりとやりたいかな。このペースで暮らしていけたらいいですね。